オラクルで登場する重要な用語 備忘録 (2)

エポック秒
エポック秒とは UNIX 系のシステムや開発言語の内部保持形式でよく用いられている。 ある基準日時からの経過秒数のこと。 このある基準日時は 世界標準時(※)の 1970年 1月 1日 午前 0時 0分 0秒からの経過
協定世界時・世界標準時
標準時というと UNIX を使っていると GMT+09:00 などと GMT / グリニッジ標準時(Greenwich Mean Time) の名称の方が見覚えがあると思う。 ただ 1972年からは UTC / 協定世界時(Coordinated Universal Time)が世界の標準時となっている。
(UTC たぶん UT? の ? の部分には 0/1/2C の種類があるので CUT ではなく UTC という命名にしたのだろう)
GMT と UTC の簡単な違いは GMT が地球の自転から定めた日時、UTC は原子時計で定めた日時となる。 但し GMT との誤差が ± 0.9秒を超過すると UTC が調整されるイベントが1〜数年毎に発生している。
正規表現
正規表現とは、文字列の特徴を「ある記号」(※)であらわしていること。それを用いて、ある特徴がある文字列を取り出したり置換したりすることが可能となる。Oracle 10g から正規表現関数群が追加された。
(※:ある記号のことを、正規表現パターンまたは正規表現演算子と呼ばれる。POSIX規格もある)
OLTP (On-Line Transaction Processing)
オンライン・トランザクション・処理
一般的に、多い(または非常に多い)端末からのトランザクション要求に対して即座に応答する処理システム。
応答時間は秒単位で要求されることが多い。
DWH (Data Ware-House)
データウェアハウス(データの倉庫)システム
ある次元情報とともに集められた大量の実績データから、その傾向を探し出すようなシステム。
例えば売り上げ分析で、Y 軸に年齢層(10代、20代、etc)、X 軸に商品カテゴリ(ミネラルウォータ、コーヒー、炭酸飲料)、 Z 軸に 売り上げ月とした 次元表で各セルが販売数、というキューブを色々な側面や単位から見ることができる。
トランザクションを発生することはなく、自由検索システムとも呼べるもので、検索に分単位で時間がかかることもある。
RMAN ( Recovery MANager)
バックアップ統合コマンドツール
ASM ( Automatic Storage Management ) Oracle 10g
データベース・ファイルの管理をディスクグループという概念で簡単に管理するための仕組み
ソフトウェアベースで独自にストライピング、ミラーリングを構成できる。
RMAN以外でのバックアップは行えない。
AWR ( Automatic Workload Repository ) Oracle 10g
自動ワークロード・リポジトリ
(定期的に Oracle のご機嫌情報を集めて保存しているデータウェアハウス:リポジトリ)
障害が発生する前兆現象や異常負荷を検知するために使用できる。
自己管理インフラストラクチャのシステムの要となる技術(データベースシステムの稼動状況の統計情報のようなもの) デフォルト設定で 60 分ごとにシステムの状態のスナップショットを作成する。(保持期間は 7 日)
市販している監視ツールよりも稼動時の負荷が低いことも売りらしく、 マニュアルに「オーバーヘッドを最小限に抑えてデータを効率的に取得できるように最適化されています。」と書かれている。
ADDM ( Automatic Database Diagnostic Monitor ) Oracle 10g
AWR によるスナップショットが生成されると マネージメント・モニタ( MMON ) から ADDM が実行される。
CPU、I/O、接続管理、SQL 解析回数、SQL の負荷、ストアド・サブプログラムの処理時間、ロック、メモリにおける、各リソースの不足と負荷状況を AWR のスナップショットから時系列で比較して診断する。
RAC ( Real Application Cluster)
共有キャッシュ・アーキテクチャを備えたクラスタ・データベース
CTAS ( Create Table As Select )
主にフラッシュバックリカバリやデータベース間のデータの移行、表のコピーの際に使われる。
CREATE TABLE COPY_OF_A AS SELECT * FROM A WHERE 1=0;  -- カラム情報だけの複製
Oracle 9i から CTAS をオンライン実行できる。
Oracle Resource Manager
最低限のリソース割り当ての保証などしてくれる仕組み
Oracle Scheduler Oracle 10g
JOB 管理(バッチ処理などで使用) をより便利に管理できる仕組み
Oracle Transportable Tablespaces
テーブルスペースを物理コピーで移行できる仕組み(ブロックサイズに注意)
Oracle Streams
情報を共有化するための統一されたフレームワークとして、Streamsという呼称になったようである。
メッセージ・キューイング(AQ)、レプリケーション、イベント、データ・ウェアハ ウスのロード、
通知および公開/サブスクライブ を統合する枠組み
OEM ( Oracle Enterprise Manager )
オラクルの統合管理ツール( ブラウザからも使用できる )
PC などでよく使われる単語、Original Equipment Manufacturer と混同しやすい
OID ( Oracle Internet Directory )
LDAP 準拠の ディレクトリ管理(ユーザーの権限の一元管理など)の仕組み
VPD( Virtual Private Database )
1つのDBMSを複数人数で安全に共有できる仕組み
Oracle Label Security
データへのアクセスを行レベルと列レベルで制御できる仕組み
Oracle Policy Manager
Oracle Label Security での セキュリティーポリシー管理ツール
 


 
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