オラクルマスター 資格制度(Oracle Master)

オラクルマスターとは 「日本オラクルがオラクル製品に関する技術者を認定する制度」

以前は日本の独自色が強かった資格パスも Oracle 10g になってから 世界で(同じ名称で)通用する資格にしようという傾向が強くなり、現在 Blonze、Silver、Gold、Platinum という体系になっている。 Silver(OCA:Oracle Certified Associate)からが世界共通資格。

大手の企業ではオラクルマスター受験に際して補助金や資格取得に成功すれば月給にプラスアルファ(数万〜)されることがあるので、年収に換算すると結構な昇給額になるだろう。特にゴールド以上の取得は学生や個人で支払うのはハードルが高いので受験料と講習費を面倒見てくれるだけで相当に助かる。支援制度があるなら積極的に利用する方がお得であるのは間違いない。

ランク名認定される内容
Bronze
(該当する世界共通資格なし)
データベース管理者(DBA) として(最低限)必要な管理業務を行う知識を有している
Silver
(OCA:Oracle Certified Associate)
オラクルの技術者として管理の基礎を習得している
Gold
(OCP:Oracle Certified Professional)
オラクルを使用したシステムにおける構築、リカバリ、チューニングなどの専門知識を有している
Platinum
(OCM:Oracle Certified Master)
最も高度な技術を習得している:オラクルの構築〜トラブルシューティングなど専門知識を幅広く有し、実技試験を通過することができる豊富な経験を有している

オラクルマスター プラチナ Oracle 11g 取得までの資格パス

ブロンズ ⇒ シルバー ⇒ ゴールド ⇒ プラチナ の順で取得する。途中を飛ばしての上位資格取得はできない。
もし試験で不合格だった場合、同一科目は「前回の試験日から14日間」は再受験できない。
ゴールドからはオラクルマスターの認定要件に講習の履修が必要になるため費用が桁違いに高くなる。
また上位の資格になると運用経験豊富でも 黒本 と呼ばれる教本や 赤本などの対策本など(※) による独学だけでは合格する事が難しいと言われている。問題集よりやや高価な iStudy やオンラインで利用する類似サービスを購入して勉強している人も結構多い。 つまり、認定されている推奨された講習を受けないで受験する場合には講習を受けている場合より相対的に難易度アップするということになる。

(※) 大人の事情によって過去の問題をずばり載せることはできない(受験した人も当然公開してはいけない)。テスト問題も適宜メンテナンスされる。個人がネットで公開している情報も巡回してチェックしているらしいです。

オラクルマスター取得時の報奨金

以下の記事の調査によるとプラチナ取得で報奨金 9万円 が平均で 最高 30万円 ほどもらえるらしい。 月給アップについては触れてないようだ。
IT ストラテジスト、システム監査技術者では 最高で 80万円 !
ベンダー技術者:英語力を重視、ベンダー資格は「オラクル」が人気 ITpro 2011/01/05

学生や個人でオラクルマスターの受験料を少しでも安く済ますには

受験料は楽天などのネットショップで購入できる電子「バウチャーチケット」があり複数枚を事前購入することなどで定価より安く手に入れることができる。会社から回数券を支給されないのであれば、まとめ買いをして少しでも安く手に入れると良いだろう。

チケット有効期限が 最長6カ月 と変更されたがポイント還元セール狙いや提携カードをうまく併用したい。

オラクルマスター ブロンズ / Oracle Master Bronze

取得に必要な試験

  • Bronze SQL 基礎Ⅰ (受験料: 22,260 円 orオンライン試験:14,280 円) 試験時間: 90分 / 出題数 40問 / 合格ライン 70%(28問) (2010年12月 現在)

または

  • 11g SQL基礎Ⅰ (受験料: 22,260 円 or オンライン試験:14,280 円) 試験時間: 120分 / 出題数 55問 / 合格ライン 60%(33問) (2010年12月 現在)

※ 一番簡単な Bronze の SQL 基礎Ⅰだけは会場に出向くことなく自宅からネットで受験することが可能かつ受験料も安くすることが可能。
(2009年9月25日に一時サービス停止したが 2010年10月1日にサービスを再開)

以上の2つの試験のみ 【ピアソンVUE専用】Oracleオンライン試験用受験チケット(電子チケット) を利用可能なので少し安くできる。ただ、難易度が変わるという噂がある。

上記のどちらか1つに加えて

  • Bronze DBA 11g (受験料: 22,260 円 : オンライン試験は利用できない)
    試験時間: 60分 / 出題数 41問 / 合格ライン 53%(22問) (2010年12月 現在)

DBA を含めてここからゴールドまでは 【ピアソンVUE専用】Oracle会場試験用受験チケット(電子チケット) のチケットが必要。

資格の認定に必要な講習

  • なし

無資格からの最低必要な費用

  • 44,520 円(税込み)/ 36,540 円(オンライン試験利用時)

オラクルマスター シルバー / ORACLE MASTER Silver Oracle Database(OCA)

取得に必要な資格

  • Oracle Master Bronze

※ Broze 資格を持たなくても試験を受けて合格することは可能だが Silver の認定に Bronze 資格が必要

取得に必要な試験

  • Silver DBA 11g (受験料: 22,260 円)
    試験時間: 90分 / 出題数 65問 / 合格ライン 66% (43問) (2010年12月 現在)

資格の認定に必要な講習

  • なし

無資格からの最低必要な費用

  • 受験料 66,780 円

オラクルマスター ゴールド / ORACLE MASTER Gold Oracle Database(OCP)

取得に必要な資格

  • Oracle Master Silver

取得に必要な試験

  • Gold DBA 11g (受験料: 22,260 円)
    試験時間: 120分 / 出題数 78問 / 合格ライン 66% (52問) (2010年12月 現在)

資格の認定に必要な講習(あり:1クラス)

  • (例) Oracle Database 11g: SQL チューニングワークショップ(3日) 207,900 円 (2010年12月 現在)

無資格からの必要な費用

  • 受験料 89,040 円 + 講習費 約 210,000 〜 約 430,000 円

オラクルマスター プラチナ / ORACLE MASTER Platinum Oracle Database(OCM)

取得に必要な資格

  • Oracle Master Gold

取得に必要な試験

  • ORACLE MASTER Platinum Oracle Database 11g (受験料: 231,000 円) /
    実技試験: 2日間 / 出題数 リモートから障害を起こされ対応をモニタリング / 合格ライン 未公開
    電話でのみ受付、東京では14日おきに1回程度のスケジュール(連続受験が可能)
    オンラインマニュアルが利用できる環境が用意されるので丸暗記の必要はない。
    試験時間はおおよそ朝 9時過ぎ から 夜 8時前までの 丸々 2日
    Grid Control、RAC、Data Guard、可用性、監査、パフォーマンスチューニングなどの総合的な知識と環境構築をできるようにしておく。

資格の認定に必要な講習(あり:2クラス)

  • (例) Oracle Database 11g: SQL チューニングワークショップ(3日) 207,900 円
  • (例) Oracle Database 11g R2: RAC管理(3日) 259,875 円 (2010年12月 現在)

無資格からの必要な費用

  • 受験料 294,000 円 + 講習費 約 680,000 円 〜
 


 

オラクルマスター 11g 対策 参考書と問題集

OTN セミナー オンデマンド コンテンツ

無料で見ることができるオラクルマスター対策のビデオコンテンツ。
オラクルマスターだけではなくノウハウ系も豊富でオンデマンド形式のコンテンツが多数用意されている。

日本オラクル
■ 日本オラクル 株式会社
■ オラクルマスター資格 (オラクルマスターとは
■ オラクルサポートセンター