システム表領域(SYSTEM 表領域)
システム表領域とはデータベースを作成すると必ず作成される 表領域 であり、データディクショナリ(※1) を格納する。
データディクショナリは オラクルデータベース のカーネルとも言えるものであり、テーブル、ビュー、インデックス定義情報や組み込みパッケージ、ユーザーが作成した ストアドプロシージャ のソースやコンパイル済みコードが格納される。
データベースの作成時に実行しているカタログ(catalog.sql)やプロシージャ、パッケージ(catproc.sql)が代表的な中身である。
(※1) データディクショナリの一部が利用しやすくするという目的と間違って更新しないようにするという意味で「静的データ・ディクショナリ・ビュー」という形で提供されている。
また、メモリの状況も 動的パフォーマンス・ビュー という形で提供されている。
補足: ローカル管理表領域 において SYSTEM 表領域 は UNIFORM ALLOCATEを指定することはできない
システム表領域とユーザーアプリケーションのデータ
システム表領域上にユーザーがアプリケーション向けのテーブルを作成することは控える。
DBCA のデフォルト設定でデータベースを作成すると USERS 表領域が作成されるので ユーザー作成時には USERS 表領域をデフォルトに設定する。自分で作成した表領域を使用するのがより望ましい。
また、Oracle 10g 時点で システム表領域にテーブルを作成すると ごみ箱機能 による復元(※2) の対象とならず即削除(パージ)となる。(参考 フラッシュバックできない表)
(※2) 削除した lost_table を復活させる SQL (Oracle 10g〜)
FLASHBACK TABLE lost_table TO BEFORE DROP
システム補助表領域(SYSAUX 表領域)
SYStem AUXiliary tablespace
これまでユーザーで用意していた表領域が SYSAUX 表領域が導入されたことで OEM(Oracle Enterprise Manager)のリポジトリなどの Oracle 製品を導入したときのデータや統計情報の共通した格納場所として利用される。
SYSTEM 表領域と同様に必ず作成される。
表領域に関連する内容