行移行・行連鎖した行を検出しディクショナリに抽出する

テーブルの統計情報および、行移行、行連鎖に関する情報を得るには ANALYZE TABLE が必要。ANALYZE を行うとテーブルに関する データ・ディクショナリ に抽出結果が保存される。 (DBA_TABLES etc)

行連鎖行移行 は、どちらも複数のレコードピース(行断片)に分割されて格納されている状態であることで似たもの同士である。 その違いはレコード長と発生するタイミング(挿入、更新)によるものであり ANALYZE Oracle 10g では区別ができない。

CHAINED_ROWS の定義とクリア

$ORACLE_HOME/rdbms/admin/utlchn1.sql

SQL> @?/rdbms/admin/utlchn1.sql

以前のデータを消去する。ごみデータの削除 username, tablename は大文字で指定する

SQL> DELETE FROM CHAINED_ROWS
      WHERE OWNER_NAME = 'username' AND TABLE_NAME = 'tablename' ;

抽出 ANALYZE

行連鎖、行移行が発生している詳細な情報の収集を行なう。 (DBMS_STATS パッケージでは取得できない)

ANALYZE TABLE tablename LIST CHAINED ROWS ;

(CBO に使用されないはずであるが) ANALYZE TABLE 〜 COMPUTE STATISTICS は連鎖に関係ないデータディクショナリも 書き換えるので念のため使用しないほうがよい。 LIST CHAINED ROWS を含まないと CHAINED_ROWS テーブルへはエントリされない。

SELECT
	TABLE_NAME, TABLESPACE_NAME, NUM_ROWS, BLOCKS, EMPTY_BLOCKS,
	CHAIN_CNT, AVG_SPACE, LAST_ANALYZED
 FROM
	DBA_TABLES
WHERE
	OWNER = 'username'  -- ← ↓ username,tablename は 大文字で指定する
	AND TABLE_NAME IN ('tablename') ;
-- CHAINED_ROWS テーブルは連鎖行の ROWID(HEAD_ROWID) などが格納される
SELECT * FROM CHAINED_ROWS
 WHERE OWNER_NAME = 'username' AND TABLE_NAME = 'tablename' ;
BLOCKS
使用済みブロック数(ハイウォータマーク)
EMPTY_BLOCKS
未使用ブロック数 (BLOCKS + EMPTY_BLOCKS = 予約領域)
CHAIN_CNT
行連鎖または行移行が発生しているレコード数
AVG_SPACE
表に割り当てられたブロック(BLOCKS + EMPTY_BLOCKS)の空き領域の平均量(バイト)
LAST_ANALYZED
最後に ANALYZE を実行したタイムスタンプ
 


行移行・行連鎖を検出するの関連トピックス

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