リスナーの起動、停止と初期設定
リスナーの起動、停止
リスナーの起動と停止には、lsnrctl コマンドを使用する。
リスナーのパスワードの設定を行っている場合で、OS認証もされない場合にはパスワード入力が必要になる。
# lsnrctl
-- (LISTENERから変更していない場合には不要)
LSNRCTL> set current リスナー名
-- リスナーの起動
LSNRCTL> start
-- リスナーの停止
LSNRCTL> stop
-- サービス状態の確認
LSNRCTL> service
LSNRCTL> status
インスタンスの起動直後のリスナーへの接続
インスタンスを起動したときに、リスナープロセスがまだ存在しない場合。
PMON プロセスがリスナーにサービス情報を登録できていない場合がある(動的構成)。このときにリスナー経由での接続ができないことがある。(最大で 60 秒間遅延するらしい)
リスナーの起動後に以下の SQL を実行することでサービス情報の登録が即座に行われる。
(通常は気にするほどの問題にならず、高可用性構成で 1 秒を争う場合にのみ有用)
ALTER SYSTEM REGISTER ;
リスナーのポート番号
複数のリスナーで運用などによってリスナーのポート番号(デフォルト:1521) を変更する必要がある場合には、LOCAL_LISTENER 初期化パラメータを設定する。
LOCAL_LISTENER=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=hostname[or address])(PORT=1521))
リスナーの暗号化パスワードの設定
Oracle 9i からリスナーファイルに暗号化パスワードが導入されている。
以前はパスワードが そのままのテキストで格納されていたのでパスワードが洩れる可能性があった。
listener.ora を確認する。 PASSWORDS_listener_name = (XXXXXXXXX) ← 暗号化された文字列
# lsnrctl
> change_password
Old password: …
New password: …
> save_config
または Net Manager(netmgr) などのツールを使用してパスワードを設定することもできる。
注意 既にリスナーの設定ファイルに暗号化されていないパスワードが設定済の場合、
そのエントリを削除しなければ設定できない。
関連事項