ユーティリティ使用時のエラー
EXP-00091: 不審な統計をエクスポートしています。
原因
EXP-00091 エラーはエラーというより警告に近い。不審な統計=おそらく役に立たない余計な統計情報を出力している。
統計情報は表の全体のデータの分布を元に作成されており、カラムの上限、下限値は固有の内部形式で持っている。
これらの内部情報に影響あるパラメータおよび環境変数が指定がされた状態でのエキスポート処理がされているということである。
具体的には一部データを選択した抽出を行なっていたり、データベースの NLS_LANGUAGE と NLS_LANG 環境変数のキャラクタセットの違い、使用しているバージョンの違いなどがある。
特に NLS_LANG の設定は、名前が長い分 typo 確率が高い、1 文字ずつ再確認する。アンダースコア、ドット配置ミスも確認。
export NLS_LANG=Japanese_Japan.JA16EUCTILDE # linux
set NLS_LANG=Japanese_Japan.JA16EUCTILDE # Windows (コマンドプロンプト)
大文字小文字は区別しない。
対応
クエリー指定の exp (query="WHERE 〜" オプション) の場合には統計情報のエクスポートをやめる( オプション: STATISTICS=none )
NLS_LANG 環境変数 が未設定でないか確認する。漢字コードが異なるエクスポートの場合は、
サーバーのキャラクタセットでエクスポートする。
統計情報がない場合で、 インポート 先のインスタンスで IMP を行うと、次回の GATHER STALE 作業リストに載ると思われるが、統計情報の再作成は手動で行う方がよい。
⇒ 統計情報の収集 (DBMS_STATS)
一覧ページへ戻る
OTN (Oracle Technology Network)によるエラーメッセージによる情報だけでは、対処に困ったエラーについてのプラクティスです。
ベスト・プラクティスというわけではないので、書いてあることに固執しないで広い視野でエラー対応してください。